ギャング・ギャング・ダンス (米)
あらゆる要素を違和感なくミックスさせつつ、ニューヨークならではのストリート感覚を振りまいたギャング・ギャング・ダンスの00年代前半の登場は鮮烈だった。アニマル・コレクティヴやLCDサウンドシステム等とも共振する多彩な音楽性と実験性から吐き出される音の洪水は圧巻で、ビートとノイズ、エクスペリメンタル・サウンドがリジー・ボウガツォスのヴォーカルと混然となってくり広げられる世界は、The Social Registry、WARPといったレーベルからの作品を経て4ADからのデビュー作『Eye Contact』('11)で大きく花開いた。
6月には8年ぶりとなる5thアルバム『Kazuashita』を発表。先行リリースされた「Lotus」では飛びっきり美しく酔わせてくれたが、その魅力の真髄はライヴにこそある。