しんごにしなり
“昭和の香り”色濃く残る大阪のイルなゲットー=ドヤ街「西成」・釜ヶ崎は三角公園近くの長屋で生まれ育つ。「今に見とけよ!」精神と冷静な視点、自らの体験を元に「間」を活かした独自のソウルフルな「べしゃり芸」で表現する超オリジナルな世界観は、層が厚くキャラの濃い関西シーンの中でも突出している。KREVA, サイプレス上野&ロベルト吉野, NG HEAD, Home Grown, INFINITY16, 香西かおり, 大西ユカリ, 赤井英和などの競演陣が示すとおり、そのクロスオーバーな資質、ユニークであったかい人間性ゆえに“ジャンルを超えた存在”(にしてRep西成、Hip Hop)として注目され続け、今や名実共に完全なる“大阪名物”となった。2010年11月にセカンドアルバム「I・N・G」を昭和レコードよりリリース、その人間味溢れる描写が幅広く共感を得る。そのアルバムを引っさげ、2011年3月4日、地元・通天閣の真下にて行われた初のワンマンライブはまさに独演会と言える内容で、ほぼ全編を1本マイクで満員御礼の観客を2時間半にわたり惹き付け切った。
7月にリリースされた初のライブDVD「独演会?通天閣からこんにちは?」にその模様が凝縮されている。明けて2012年3月、人権啓発キャンペーンの一環として、地元である西成区役所から依頼を受けて区役所に隣接するフィルハーモニー会館でライブを行う。行政とのコラボはHIP HOPのアーティストでは初の試みであり、地元を愛するSHINGOならではのこと。また、3rdアルバム「ブレない」を7月18日にリリース。そのアルバムからの押し曲「大阪UP」プロモーションビデオでは、大阪をベースとするアーティスト/スタッフが100人以上が参加し、話題に。youtubeにアップされている各地版リミックスも依然注目を集めている。2013年6月、 SHINGO★西成の人間性を焦点に描いたドキュメンタリー「西成をうたうアーティスト?歌いたい 叫びたい?」が NHK総合テレビで全国放送され、老若男女問わず大きな反響を得る。そして身の回り=自分の生活圏の出来事や感じた事を「SHINGO★流」に聴かせる術に、更に磨きをかけてまとめあげた4thアルバム「おかげさまです。」を12月4日に発売。都会的かつ叙情的なミュージックビデオも好評のMINMIとのデュエット曲「東京 feat. MINMI」は、読売テレビ「CUNE!」の2014年度1月度エンディングテーマに決定。
ちなみに、本作のジャケットには「実のオカン」が鎮座している。八面六臂で動き続けるSHINGOに「油断すな!」