テオ・テアルド&ブリクサ・バーゲルト (ドイツ)
【ブリクサ・バーゲルト Blixa Bargeld】
1959年1月12日、西ベルリン生まれ。当時アメリカ統治下にあったシェーネベルクのフリーデナウで育った。1980年4月にバンド「アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン」を結成し、デビュー(オリジナルメンバーで今もなお在籍しているのはN.U.ウンルーとブリクサ・バーゲルトだけ)。1981年に、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンとして、シングル“Kalte Sterne (Cold Stars)を発表。
アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンでの活動がバーゲルトの人生で中心的な位置を占めている。その活動は、“Wir können nicht spielen (We can’t play)” から始まり、“12 Städte(12 Cities)” にいたるまで、ヨーロッパ大陸全体のスタジオ、クラブ、コンサートや演劇を舞台に、2000年代まで継続した。
1984年バーゲルトはニック・ケイヴ率いるバンド、THE BAD SEEDSに加わり、2003年までギターを担当。ニック・ケイヴ、ミック・ハーヴェイ、バリー・アダムソンとともに活動。多数の世界ツアーを行う。
1980年代からは、異分野のパートナーと組んでアーティスティックなコラボレーションを開始、舞台にも活動の幅を広げた。映画、放送劇、オーディオブック、演劇、パフォーマンス、インスタレーションといったメディアにも登場。歌手、ナレーター、俳優、監督、作家、音楽家、詩人、実験家といった異なった顔を持つ。しかしその音楽のベースとなるのは彼自身の声であり、言葉が常に重要なメディアである。その実験的な作品は、常に新しいルールが適応され、常に変化するゲームなのである。存在するものは変化するのだ。
【テオ・テアルド Teho Teardo】
イタリアのミュージシャン、作曲家、サウンドデザイナー。8歳でクラリネットを始めるが、それから数年後パンクの洗礼を受け、クラリネットを止めて、より興味を惹かれたギターを手にする。電子音楽とアコースティックを結びつけた音楽に特に興味をもち、後にブリクサ・バーゲルトをはじめ、Girls Against Boys、Lydia Lunch、Cop Shoot Cop、Alexander Balanescu、Wire、Mick Harris、Mario Brunello、Jim Thirlwell、Erik Friedlanderといった多くのアーティストとコラボレーションをするようになる。
イタリアでは映画音楽でも広く活躍している。パオロ・ソレンティーノ、ダニエル・ヴィカリ、アンドレア・モライオリ、ガブリエーレ・サルヴァトーレスといった名だたる映画監督の作品で多くのサウンドトラックを手がけて、多数のメジャーな賞を受賞、高い評価を受けている。
その中の1本が、カンヌ審査員賞、イタリア映画界最高の映画賞ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞、エンニオ・モリコーネ映画音楽賞受賞し、国際的なヒットとなった『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』(パオロ・ソレンティーノ監督)である。
ルイ=フェルディナン・セリーヌの小説『夜の果てへの旅(Voyage au Bout de la Nuit)』を舞台化して、人気俳優のエリオ・ジェルマーノが主役を演じた同名の作品でも音楽も担当。
その他演劇では、エンダ・ウォルシュの”Ballyturk”でアイルランド演劇賞を受賞、フランク・マクギネスの”the Matchbox”、バラネスク・カルテット、ブリクサ・バーゲルト、演劇集団 Socìetas Raffaello Sanzio との共演による”Ingiuria”などがある。
またチェリストのマリオ・ブルネロと共にバッハの『フーガの技法』に取り組み、弦楽四重奏と電子音楽によって伝統と現代を結んで再構成した。
ブリクサ・バーゲルトとは "Still Smiling“以来、ヨーロッパ全土でコンサートシリーズを実施中。
2016年には、プーラ映画祭(クロアチア)で、You Carry Meの音楽に対してベスト・サウンドトラック賞が送られたばかり。
http://www.tehoteardo.com/en/opera/album/teho-teardo-blixa-bargeld/