DEERHUNTER

ディアハンター

PROFILE

4ADの遺伝子を受け継ぎつつ、現在のシーンを鋭く反映するバンドと言えばこのディアハンターだ。ブラッドフォード・コックスを中心にシカゴのインディ、クランキーを経て4ADと契約し『マイクロキャッスル(Microcastle)』('08)、『ハルシオン・ダイジェスト(Halcyon Digest)』('10)と素晴らしいアルバムを連発し、すっかり4ADの顔となった。
シューゲイザーの文脈で紹介されることも多いが、60'sサイケ、クラウト・ロックからオルタナ、テクノ等々、多くの要素を含みつつ、内省的なグルーヴに昇華していく美しさは比類なく、そこにディス・モータル・コイルやピクシーズといった4ADならではの名グループの名前や名曲が影のように浮かんでも来る。『フェイディング・フロンティア(Fading Frontier)』('15)に続く待望の新作も年内に予定されており、今回のステージで新曲が披露されることも期待できる。