アス (フィンランド)
フィンランド出身の5人組ロックバンド、US(アス)。USはヴォーカリスト/ギタリストで主なソングライターのテオ・ヒルヴォネン(Teo Hirvonen)とベーシストのラスムス・ルオナコスキ(Rasmus Ruonakoski)が高校で結成したバンドが始まり。テオはその後間もなく、弟たちパン・ヒルヴォネン(Pan Hirvonen)(ハーモニカ)とマックス・ソメルヨキ(Max Somerjoki)(リード・ギター&ヴォーカル)とジャムを行っているときに、彼らにもバンドに加わってもらうことを決めたという。のちにもう1人の高校の友人、レーヴィ・ヤムサ(Leevi Jämsä)がドラマーとしてグループに加わり、USが2021年に誕生した。 バンド名「US」は、DJ/ミュージシャンのギャズ・メイオール(Gaz Mayall)が、当時別の名前で活動していた彼らを初めて見たときに軽い気持ちで口にしたもの。彼らはフィンランド周辺でのショウから活動をスタートさせ、フィンランドのライヴ会場がコロナ禍で閉鎖されていた間はバルト海沿岸国でライヴを行っていた。ロックダウンが終わってからはイギリスに渡り、現地のライヴ・シーンで評判を築き始めている。 2023年には全英で65回のショウを敢行。うちグラストンベリー・フェスティヴァルでは9公演を行い、エレクトリック・シックスのサポートを務めたショウは12回がソールド・アウト。激しいライヴ・アクトとしての評判がさらに高まった。またレビューでは初期のアークティック・モンキーズやザ・ハイヴスと比較されてきた彼ら。MOJO誌はグラストンベリーの「午前3時の猛烈なショウ」を「ドクター・フィールグッド・スタイルのパンク・ブルースに全盛期のラモーンズの気迫が相俟っていた」と表現した。 オランダのユーロソニック・フェスティヴァル(Eurosonic Festival)での2公演をSOLD OUTにし、2024年をキック・オフした彼らは、2月上旬には再びイギリスに向かい、ヘッドライナーとしてのショウを行った。春にリリースされるデビュー・アルバムのレコーディングを昨年行い、ザ・リバティーンズのスタジオ、ジ・アルビオン・ルームズ(The Albion Rooms)で全曲を1日でレコーディングしたという。このデビューアルバムは、世界に先駆けて5月22日に日本先行でリリースされたばかりだ。この夏もグランストンベリー・フェスティバルを皮切りに、イギリス各地のフェスティバルへの出演が発表されている。
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