Idiot Prayer : Nick Cave Alone at Alexandra Palace
反逆の吟遊詩人、NICK CAVEが放つ静寂
アレクサンドラ・パレスにて行われたソロ・ピアノ・パフォーマンス映像が遂に日本上陸!
ザ・ボーイズ・ネクスト・ドア、ザ・バースデイ・パーティ等、現在に至るまで様々なグループでシンガーソングライターとしてだけではなく作家、画家、そして俳優とマルチな才能を発揮し続け、世界規模で多くの熱狂的なファンを魅了し続けるニック・ケイヴ。
ロックダウン最中6月、歴史あるロンドンのアレクサンドラ・パレスにて行ったピアノ・ソロ・パフォーマンスを収録した映像作品『Idiot Prayer : Nick Cave Alone at Alexandra Palace』を音源化したライブアルバムのリリースが11/20に決定。当作リリースを記念して、3日間限定のストリーミング配信という形で当映像作品が遂に日本上陸!
CAVE、洞窟...
《期間限定ストリーミング配信”NICK CAVE / IDIOT PRAYER”》
配信日時:11月20日(金)20:30?START
●見逃し配信期間:11月22日(日)23:59まで
●配信チケット:¥2,000
●チケット発売期間: 10/27(火)17:00~ 11/22(日)21:00 まで
【ニコラス・エドワード・”ニック”・ケイヴ】
1957年生まれオーストラリア出身。世界中で熱狂的な人気を誇るシンガー・ソングライター、ニック・ケイヴ。オーストラリアが生んだ鬼才はミュージシャンの他にも詩人、作家、画家、俳優としてマルチな顔を持つ。ザ・バースデイ・パーティ等いくつかのバンド活動を経て、83年にニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズを結成。翌84年にデビュー・アルバム『フロム・ハー・トゥ・エターニティ』をリリース、その後の音楽表現のメインとなり、現在までに通算17枚のスタジオ・アルバムを発表している。彼らは最も高い評価を受ける現役バンドの一つであり、ジョニー・キャッシュからメタリカ、アークティック・モンキーズに至るまで、様々なアーティストが彼らの作品をカヴァーしている。
コンスタントに作品を発表し続け、2019年、ザ・バッド・シーズを率いた17枚目のアルバム『ゴースティーン』 をリリース。この作品は2013年の『プッシュ・ザ・スカイ・アウェイ』、2016年の『スケルトン・ツリー』に続く3部作の最終章にして2部構成となる大作となった。テーマは息子やバンド・メンバーの死。静謐なシンセサイザーをバックにストリングスやコーラスが溶け込み、時に鎮魂の鐘を思わせるような音色が鳴り響く。憂いのある歌声は悲しみを乗り越えた荘厳なレクイエムとなり、胸の奥底に深い感動を与えてくれる。既に60歳を超えたニック・ケイヴだが、この10年ほどの間に世に送り出される新作の全てが世界中で高い評価を受けており、商業的にも今まさに彼らの最盛期を迎えていると言っても過言ではない。
野性と知性が同居するこの唯一無二のカリスマを育んだケイヴに、ボビー・ギレスピー(Primal Scream)、ジャーヴィス・コッカー (Pulp)やアレックス・ターナー(Arctic Monkeys)等、個性派アーティスト達がこぞって憧れるのも無理はない。
2020年春、新型コロナウイルスの影響で発表されていた欧米ツアーが全て中止となった。パンデミックにより街がロックダウンされた6月の英国ロンドン。ケイヴは歴史あるアレクサンドラ・パレスにて無観客ピアノ・ソロ・パフォーマンスを行いその模様を収録、7月に英国内でストリーミング配信された。そしてこの素晴らしいパフォーマンスがライブ・アルバムとして11/20(金)にリリースされる。アルバムリリースを記念して、ここ日本でも同日11月20日(金)より3日間限定で有料ストリーミング配信される。
広いホールにたった一つポツンと置かれたグランドピアノ。黒いスーツに身を纏った暗黒の王が奏でるピアノの音が時に優しく、時にパワフルに、嗄れた彼の声と共に静かに鳴り響く。おしゃべりもない、何千もの群衆がひしめきぶつかり合うこともない静寂の中で行われた特別なライブパフォーマンスは叙情詩人としてのケイヴの言葉に純粋に耳を傾けることができるだろう。
『Idiot Prayer』息を呑む静けさのなか淡々と過ぎていく1時間半。それは死と宗教とロマンスが柔らかく照らす金と紫の光溢れるこの空間で、まるで輝くチャンスを粛々と待っているかのような不思議な空気が流れている。
余談になるが、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズは1998年、東京で行われたフジロックフェスティバル’98への出演以降、彼らの来日公演は実現していない。